VRミッションを残して全ストーリーをクリアしました。
期待値は高かったんですが、いくつか微妙な点もありましたね・・。
まずオリジナルストーリー。
そもそもオリジナルストーリーが必要だったんでしょうかね?確かにサイドストーリーズなので、本編に絡まない物語があるのはおかしくはないんですがここまでボリュームが果たして必要なのかは疑問です。
それは他のブルー、コロ落ち、戦記、その他多くの物語の短さを見ると余計に思います。様々なサイドストーリーをゲームとして遊べるというコンセプトならば、そちらを充実させるべきじゃないんですかね?
戦記なんてたった5話、しかもアニーもミルスティーンもニゴニゴボイスなメイも不在ときました。ストーリーはつまみ食いすぎて唐突にグール隊が出る始末。
とにかくサイドストーリーにあたる物語をかき集める事だけに力を入れて、それぞれの物語の掘り下げや進行は二の次といった印象を受けます。おかげでどれも中途半端。
「ガンダムの世界観を深める、表舞台に出ない者たちの物語をダイジェストで紹介、体験する」ゲームとしてはいいんですが、それぞれの物語のしっかりとしたゲーム化や映像化を望んでいるファンには微妙でしょうね。
やたらめったらかき集めるなら、リメイクを真剣に作ったほうが売れるでしょう。
次に操作性。
操作そのものはまあまあですが、それに対する機体の動きが妙です。ロックオンしてるのに、ちょっと真横から背中側へターゲットが移動すると、そのまま真横に攻撃を放つパイロット失格な射撃をしてくれるのはどうにかならないものか・・・。
攻撃ができない角度にいる敵からはロックオンを外す仕様にすればいいのに、なぜロックが残ったまま射撃OKの表示も出たままなんでしょう?
見た目は攻撃できる位置なのに、射撃が思い切り外れます。これは横を狙ったときだけで、上や下へ向けた攻撃はわりと素直に当たってくれるだけに余計目立つ仕様ですね。
MSの挙動。
MSってあんなにピョンピョン横っ飛びするものでしたっけ?並みの人間以上に華麗に転がり避けしてる姿に違和感を覚えたのは私だけじゃないはずw。
ガンキャノンなんかは重装甲で動きが鈍重と説明書きにあるのに、キャノン砲がへし折れるんじゃないかと思うくらいの大胆な回転をしてくれます。一体どの映像化されたガンダムを見たらあんな避け方をすると考えるのか不思議ですね (。・x・)ゝ
そしてちょっとした段差を乗り越えられない、建物が一切壊れないと実にへんちくりんな動きをしてます。つま先程度の小さなタワーすら崩れない点は、PS2時代にも負けるマイナス点ですね。
それとあのアホすぎる味方のAIはどうにかならなかったのか・・・目の前に戦車いるのに攻撃するまで3秒以上間がある上に援護射撃を命令すればその場で、武器の射程とか無視してバカスカ撃ちまくり、敵に囲まれて気づいたら敵を倒してるのが結局自分だけ、後ろをついて回るだけでろくに攻撃もしてくれないと。
戦記のフォーメーション変更システムがいかに優れていたのかを痛感します(;´д`)ゞ あれはあれで、敵は倒してくれるけど程よくおまかせではクリアできない位の調整がされててよかったのですが。
グラフィック。
メカのグラフィックは戦車から戦艦まで細かく作りこまれていて、PS3の本領発揮という感じですね。ただ、センサー部分が明るすぎて目立つのと、いつでもどこでもペンキ塗りたてなピカピカな感じはやや違和感あり。
戦艦がダメージを負うと煙を吹くみたいに、だんだん壊れていくと外見に変化が出る要素が欲しかった・・
総じて言えば、たくさんの作品をひとつに集めましたという所がこのゲームの売りであって、ストーリーやそれぞれの物語に対する突っ込みはナンセンス。こういうストーリーもあるのか、と存在を知るきっかけにはいいかもしれません。
ただし、自分のお気に入りの作品が出てるからとゲームを買った人には物足りないものです。
たくさんの作品を集めすぎて、どれも中途半端になってしまったゲーム。それがガンダムサイドストーリーズですな。
やっぱりそれぞれの作品をリメイクするのが一番妥当な気がしますね。また戦記で那須ボイス聞きながら、敵のMSを高速道路の下敷きにしたい・・・。
スポンサーサイト